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【第16回】シンガポールを出よう!

男は、僕を日本からやってきたお金持ちでブラックジャックのグッドプレーヤーのノリだといって社長に紹介しました。とりあえず「Nice to meet you.」でブラックジャックをプレイすることになってしまいました。

僕は、渡された500ドルを出し、その社長は、アタッシュケースをとりだし、開けるとそこには、ピンの100ドル札が、綺麗に並んでいました。5万ドル(600万円くらい)あり全部チップに交換しました。

ゲームが、始まると、教えられた通り全部賭け、勝ちました。500ドルが1000ドルに1000ドルが2000ドルに、2000ドルが4000ドルに、心臓がドキドキ、4000ドルが8000ドルに、心臓がバクバク、そして8000ドルが1万6000ドルに、その社長は立て続けに5回負けて少しおこりぎみなり、「じゃあ次は、残りの金全部賭ける。」といってチップを全部置いてきたのです。今までは、僕が賭ける分にあわせてチップを賭けてきたのですが、カードを配るときは、20枚くらいだったのですか、「Do you wanna bet more? (もっと賭けますか?)」といったときに、これが最後で全部だ!という感じでかけてきました。全部で3万4500ドルを賭けてきました。僕が持っているのは、1万6000ドルなので1万8500ドル足りません。そういえば、ゲームを始める前にゴールデンルールで相手が賭けた同じ金額をかけないといけないというのがあったのです。でも、僕は、正直に、「I don’t have enough money ! 」といいましたが、組んでいる男が、「いやいや大丈夫!彼は日本のお金持ちなので、すぐに金は用意できるので、お金を持ってきて、カードを見てこれを最後のゲームとしましょう。」といい、カードをそれぞれの封筒に入れて、金庫に入れて、鍵をかけて、「では、1時間後にお金を用意して、封筒を開けてみて、終わりにしましょう。」といって社長は帰っていったのでした。男は、社長を送って部屋に帰ってくると、「頼む、なんとか1万8500ドル(日本円で約200万円)を用意してほしい。もう、ゲームにも勝っているし、持ってくるだけであなたは、2万ドル手にはいるんだよ。」といってきました。僕は、ここで来たなと感じました。僕がだまされると感じました。

少し考えて、でも、ここで逃げるわけにもどうしようもなっかので、「わかった。では、僕が泊まっているホテルに行ってVISAカードをもって銀行に行きましょう。」といいました。そのマンションをでて下に下りていくときには、ベランダからあのでかい男が出てきました。

車に乗るときには、あのでかい男が運転手をして、最初に知り合った女性も車に乗って、僕が泊まっているYMCAへ向かいました。僕は、車を降りるとすぐに小走りにレセプション(受付)に行き警察を呼んでくれと頼みました。理由というか今までのでき事を話していると、後ろで待っていたその男と女たちは、僕が警察を呼んでいるのを察知したのか、逃げていきました。10分ほどで警察はつきましたが、僕は事情を話して、彼らを捕まえてほしいと要望しておきました。その日は、近くのレストランで夕飯を食べました。でも、ここにいても何かやばいなと思い、早くシンガポールを出ようときめたのでした。


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